梅林日誌

冬毛の馬はいいぞ・・・


執着がなくなるということ

きっかけは離婚前後に(身の危険があるため)住所を知られている自分の家に帰れなくて、色んな場所を転々としていた時だと思う。

初日が自分の誕生日(11月)だということもあり、最初の2日ほどはなんで私が、っていう怒りが強くて。

次にやってきた感情はただ虚しい、虚無という感情。この頃から全ての景色がモノクロで、目に映る景色はカラーで認識しているはずなのに記憶に残るのはモノクロの景色だけ。 無気力というか、なんの感情も湧いてこない、ただ息してるだけの状態。

この頃は県をまたいで警察に保護されてたりもしてて、無闇矢鱈に外に出るなって言われてたタイミングですね。

家族みんなから、表情が消えたって言われた時期で、今も多分戻ってきてないらしいです。

その後、年末年始を迎えたり離婚できたり、なんやかんや目まぐるしい・・はずなんですけど、この辺りの記憶が全くなくて全部すっぽ抜けてて何もわからんのですけど、3月頭ぐらいに一瞬のタイミングだけ、パッと景色に色がついた時がありまして。

地元の河川敷を無気力に歩いてた時で、川を眺めてて『こんな美しい景色があるんだなぁ、』って涙が止まらなくなって。

景色に色がついたのはその一瞬だけだったんですけど、その日を境に他人に興味がなくなりまして。

興味がなくなるって言うのかなんなのかわからないんですけど、好きとか嫌いとか、羨ましいとか可哀想とか助けて欲しいとか助けてあげなきゃとか、とにかく他人に対する感情がなくなってしまって、嫌いな人がいたら避けたいとか思うと思うんですけど、『まぁそこに人間がいるだけだしなー』って思うだけなんですよ。

元々、喜怒哀楽がめちゃくちゃ激しいタイプだったはずなんですけど、昔だったら怒ってたようなことでもなんも思わなくなったんですよ。

一言でいうと全てどうでも良くなったって言うのに近い。

有り余る物欲に振り回されてきた人生だったのに、物に対する執着が全くなくなりまして。

これが多分次のターンなんですかね?

コスメでもいいもの使おうとか、新しい服が欲しいとか、ブランドのバッグあれもこれも欲しいとか、新しい商品を追いかけるようなものへの執着が全くなくなったんですよ。

化粧品はとりあえず最低限の社会人マナーを守れて健康を損なうことがなければなんでもいいし、服もバッグも今あるやつ使えばいいだけだし。

アプリゲームも課金してまでやらなくても死なないしね。って思ったら興味がなくなってしまって。

そんなハイパー虚無時代を現在進行形で進んでるわけですけど、親以外の他人から見たらこれうつ状態って言うらしいですね。

私は全然そうは思ってなくて、何とかして欲しいとか苦しい助けてとか抜け出したいとかそういう苦しい状態では決してなくて、視界が急に開けたっていう感じなんですよ。

今までの色んなことに執着していた時に比べて息がしやすいし生きやすいので。

学問としての仏教を齧っていた母にこの状況が異常なのか聞いてみたところ、仏教でこの状態は一歩先に進んだ、成長したというらしいです。なんかよくわからんけど、一皮剥けたなっていうかんじですかね?ニュアンス的に。わからんけど。

今年の正月に腹でかくなった幸せいっぱいの義理の姉から嫌味と同情と哀れみいっぱいになんか馬鹿にされたのは覚えてて、感情がなくなってた時なので、白黒の景色で他人がなんか喋ってるのだけど醜い人間だなぁ、って思ったのだけ覚えてるんですけど、久しぶりに長時間家族で過ごしたはずなのに何やってたのか食べてたのか、どんな景色だったのか、醜い人間がいた景色以外何も思い出せないんですよね。

その後他人への執着がなくなってから義理の姉の出産が相当大変(出血多量で死にかけた)だったり甥が生まれたりしたんですけど、結婚に失敗したことを相当馬鹿にされてきてたので、これまでの私なら間違いなく因果応報って思ったはずなのに、そういう感情も助けてあげなきゃって感情もなにも無くて、『血が止まらなくて死にかけなんだー』しかおもわなかったんですよね。

甥が産まれたらみんな可愛いよっていうんですけど、強がってるとかでは決してなく、ただの他人なんですよね。ほんと、ただの他人。

抱っこしてても笑いかけられても指を握られても、感情が全く動かなくてというか目の前の小さな人間に対しても所詮他人なんですよね。

無。

かわいいとか気持ち悪いとか、なんもなくてただの他人なんですよ。

義理の姉が死にかけたのだって兄が泣き崩れたのだって、所詮他人の家族の話なんでなんも思わなかったんですよ。

これ、なんか不思議な感情だなーって思って。

人ってこういうタイミングで人を頼るんやなぁ~って思ったりしてました。言うたら、こちらが何とかして助かるようなもんではないのに、これが助けて欲しいっていうタイミングやったんやなぁ~っていう。

家に帰れなくて家族に危害が加えられる可能性があるから連絡もほとんどしてなくて、外から監視されながら部屋でひとりでいたあの時が、今から思えば本当にうつ状態だったんだろうなぁ、と。

他人の助けがあったから立ち直ったかと言われたら割とそんな助けはなくて、断れない縁談だったにもかかわらず『最後に決めたのは私だから全ての責任は私だろう。家族に迷惑かけるな』って親から言われ続けてたので、結局私の精神力半端なかったんだなってことですかね。

だから誰が悪いと言われたら結局私が悪いと結論付けるのが一番邪魔くさくないんでそれでいいんですけどね。まぁそれはどうでもいいんですけど。

人への興味がなくなると、一人でいることや一人になる事がこわくなくなります。 いやごめん、元々1人でも平気なタイプなんで怖くなくなるかはわからん。

でも確実に、死ぬという未知の状況が怖くなくなります。

ものへの執着がなくなると、本当に欲しいものが明確になります。明確になるというか、本当に欲しい物以外興味がなくなる。

そうしたら、無駄に出費しなくなるから確実に金が溜まる。

因みに、私が本当に欲しいものが私も意外だったけどバーキンとランデヴーだけだったみたいです。

それが手に入ったら物欲からは卒業かな~

食欲に関しても、今現在全く興味がなくて腹がみたせたらなんでもいい、になります。

トータルで、そんな人生楽しい?っておもうかもしれません。

結論としては、楽しいとか楽しくないとかそもそも興味ない。です。

生きるもしぬも興味が湧かないのでどうでもいい事です。


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